[音楽再生] パフォーマンスドール専用ライブラリ構築 その2 再生ソフト選定

パフォーマンスドール専用ライブラリ構築 第2回は再生ソフトの選定。 PCで音楽再生できるソフトは多いですが、楽曲が多くなってくるとライブラリ性能の重要性が上がります。 まずはWindowsで使えるライブラリをデータベース化できるプレイヤーの比較をしていきます。自分にあった再生ソフトを探してみましょう。

再生ソフト比較表

今回比較に選んだのは3種類となります。

Apple Music foobar2000 MusicBee
複数ライブラリ ×
レイアウトカスタム ×
動作の軽快さ ×
拡張性 ×
自動プレイリスト
CUEファイル読み込み ×
WASAPI出力 ×
サブスクとの連携 ×
Last.fm
スマホ連携

複数ライブラリ

これはタイトルそのままの意味でライブラリを複数作成することができるかどうかです。MusicBeeではライブラリを複数作成可能で切り替えが可能です

foobar2000ではライブラリの切り替えはできませんがfoobar2000を複数インストールすることでライブラリを分けることは可能です

レイアウトカスタマイズ

foobar2000は「Columns UI」というコンポーネントを導入することで自由度が高いカスタマイズが可能です。

MusicBeeはある程度の制約はあるものの直感的にレイアウトを配置することができます。

動作の軽快さ

Apple MusicはWindowsで利用するにはあまりにも重いです。

foobarはどのコンポーネントを導入しているかによって動作はかなり変わります。

MusicBeeの動作はかなり軽快です。大量の楽曲がライブラリに存在していても安定した挙動です。

拡張性

foobarには多数のコンポーネントが用意されていて拡張性に優れており自分好みのプレイヤーを構築することが可能です。が、基本的に英語であるため敷居は高めです。

MusicBeeにもアドオンが提供されており多少の拡張性は用意されています。

自動プレイリスト

『「☆5」評価 かつ 30日以内に再生していない曲』 のように条件を満たすプレイリストを自動でリアルタイムで反映してくれるのが自動プレイリストです。

いずれも対応していますが、foobar2000では書式を書く難易度が高く

「(grouping HAS single) AND (genre HAS アイドル OR genre HAS TPD genre HAS おニャン子クラブ) AND (NOT %last_played% DURING LAST 5 WEEKS)」

このように記述する必要があります。 (特定のジャンルかつシングルA面で5週間未再生のトラックをフィルター)

CUEファイル読み込み

MusicBeeではCUE+FLAC、foobar2000ではCUE+FLACとCUE+BINのどちらも読み込んでくれます。

CUEファイル読み込み

MusicBeeではCUE+FLAC、foobar2000ではCUE+FLACとCUE+BINのどちらも読み込んでくれます。

WASAPI出力

WASAPIとは音質が変化する「オーディオエンジン」を経由せずに音を高音質で再生する機能のことです。ダイレクトに音を出力するためPCのノイズが乗らないというメリットがあります。

foobar2000とMusicBeeはWASAPI・ASIOともに対応しています。

サブスクとの連携

Apple Musicはその名のとおりApple Musicとローカルの楽曲とをシームレスで聴いたりプレイリスト化することが可能です (ただしローカルの楽曲をクラウドにアップロードする必要あり)

foobar2000はSpotifyのプレミアムに加入していればシームレスで再生可能となっています。

Last.fm

いずれも聴いた楽曲のログを送信することは可能です。MusicBeeは再生回数・Loveの同期ができます。

スマホ連携

Apple Musicはクラウドからの再生、foobar2000はリモート+スマホでも再生可能。MusicBeeはスマホからリモートで操作可能。

外観

Apple Music
foobar2000
MusicBee

再生ソフトメリット・デメリット

Apple Music (iTunes)

◯ シームレスでサブスク音源と共有できる
◯ PCとスマホで同じ音源を聴くことが可能

× Windowsに最適化されておらず動作が重い
× 拡張性・カスタマイズなどができない

foobar2000

◯ コンポーネントの導入で自由度が高いカスタマイズが可能
◯ WASAPI・ASIO出力が可能で音質にこだわる人向け
◯ レイアウトも自在に変更が可能
◯ FLACだけでなくバイナリ(BIN)も読み込める

× 大半が英語であるため導入の敷居が高い
× 玄人向け

MusicBee

◯ 動作が軽快
◯ 直感的でわかりやすいインターフェース
◯ 万人におすすめできるソフト

× スマホではリモート操作のみしかできない (メディアサーバー化すればスマホでも視聴可)

その他の再生ソフト

上で挙げた3つのソフト以外の音楽ライブラリ型再生ソフト

AIMP

AIMP公式サイト

フラットなデザインのライブラリ管理型音楽再生ソフト。 ややクセがありカスタマイズ性は乏しい。

TuneBlowser

TuneBlowser 公式サイト

登録曲数が500曲までであれば無料で使用可能なライブラリ管理型音楽ソフト。音質にこだわったソフトとなっているがデザイン的にはイマイチでカスタマイズもほぼできない印象。設定項目は多いものの直感的に操作できるインターフェースではないため使いこなすのは難しい。

初期設定ではアーティスト毎に分類されてしまうためアルバムをグループ化するのも手間に感じてしまった。(パフォーマンスドールは特にその影響を受けてしまうため)


自分の好みにあうソフトが見つかったらライブラリに曲を追加していく作業に入ります。(次回へ続く)